ICTシステムの活用

情報共有による確実な安全管理

 ICTシステムは、園バスの安全管理において大きな効果を発揮しています。システムの導入により、保護者との連絡から乗降確認まで一元的な管理が実現します。保護者はスマートフォンのアプリを通じて欠席・遅刻の連絡を送信でき、その情報は職員間で即座に共有されます。
 バスでの送迎時には、タブレット端末を使用して乗降管理を行います。園児の写真が利用できるシステムならスムーズな確認が可能となり、チェック結果は自動的に記録されます。また、確認漏れを防止するアラート機能も備わっており、万が一の見落としも防止できます。

メリット

  • 情報伝達の正確性向上
  • 記録の自動保存・管理
  • 確認作業の効率化
  • ヒューマンエラーの防止

専門家のコメントと注意点

システムは補助的なツールとして活用し、園児との直接的なコミュニケーションを大切にしましょう。

導入時は職員の習熟度や園の規模を考慮し、実態に合った運用方法を検討することが重要です。

一気にデジタル化するのではなく、段階的な導入を検討しましょう

導入後のランニングコストや保守費用も含めた長期的な視点での検討が重要です

補足情報

各社からも様々なICTシステムが提供されています。各システムで機能や使い勝手が異なりますので、複数のシステムを比較検討することをお勧めします。厚生労働省の導入ハンドブックが参考になります。

保育分野におけるICT の導入効果及び普及促進方策に関する調査研究
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/aa0e4fcc-4e05-48cf-a2a0-ff9a5f702230/5593caef/20231023_policies_kosodateshien_chousa_suishinchosar04-02_s02.pdf

先生たちが選んだ〇〇No.1 / No.2の表記について
→園バスの運行に携わる100名の方々が選んだランキングです

【前の記事】座席の工夫

視覚的な確認体制の構築

【次の記事】アナログチェックリストの工夫

シンプルで確実な安全確認の実現

  • コピーしました